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Lohas & Living Food
(ロハス&リビングフード)

料理研究家Yukiyoが食にまつわるあれこれをご紹介します☆
目黒の秋刀魚

昨日は「目黒のさんま祭り」の日でした。
毎年、この知らせを聞くたび、秋の始まりを感じます。

今年は、東日本大震災を受け、「がんばれ!宮古」がテーマで、岩手県宮古市から送られた約7000匹のサンマが参加者に振る舞われたそうです。

江戸落語『目黒の秋刀魚』にあるように、脂ののったサンマは美味しいですネ



サンマは8月頃までは千島近海を泳いでいてまだやせていますが、9月頃から千島列島沖を南下し始め、 11月には銚子沖に達しますが、この間に動物性のプランクトンを食べ続け、10月下旬には脂質含有量が20%に達し、最高に脂がのり美味しくなります。
8〜9月は脂ののりがいまひとつなので、刺し身か煮物で、10月以降の脂ののった時期は焼き魚で食べるのが美味しいです。

サンマの脂には、抗血栓作用があり、高血圧・高脂血症・皮膚炎・アレルギーを予防するEPAと、コレステロール値を下げて、高血圧・高脂血症・痴呆などを予防するDHAが豊富に含まれています。

また、サンマには良質なたんぱく質が豊富で、サンマに含まれるアミノ酸は、体内に吸収されやすいバランスをしています。 他にも、ビタミンB群・ビタミンD・ビタミンE・ビタミンAを含んでおり、とても栄養価の高い魚です。

新鮮なサンマの肝はトロッとしていて甘味があり、とても美味しいですが、漁獲してから氷蔵で半日も経つと苦味が出はじめ、24時間で完全な苦い肝の味になってしまいます。 これは鮮度が落ちて苦味の強いアミンが生成されるためです。

全体に光沢があり、背の青色が鮮やかなもの、目の周りが透明なものを選びましょう。また、全体にハリがあり、よく太っているもの、口の先や尾の付け根が黄色くなっているものは脂がよくのっています。

これから10月下旬頃にかけてどんどん脂がのり美味しくなり、値段もぐんと安くなってきます。
ただし、脂がのっているものほど傷みやすくなっていますので、買ってきたらすぐに調理しましょう。
安くてたくさん手に入った時には、内臓をきれいに処理して冷凍すれば、煮物や揚げ物などに使えます。干物にしてから冷凍すれば、なお日持ちしますよ

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| Yukiyo | Healthy Foods & Dishes | 08:17 | comments(6) | - |
フコイダンたっぷり!沖縄生モズク

最近、沖縄の生モズクをよく食べます。

モズクは、モズク科やナガマツモ科に属する海藻の総称で、日本では東北地方から沖縄諸島までの日本海・太平洋岸の静かな湾内などに生息しています。

「褐藻類」の海藻(コンブ、モズク、ワカメ、ヒジキなど)は、ぬめり成分フコイダンを含みますが、モズクはこの中で特にフコイダンが豊富です。
さらにモズクの中でもフコイダンを多く含んでいるのが、ナガマツモ科の「オキナワモズク(沖縄もずく)」と呼ばれているものであり、乾燥重量の4%程含有されています。含有量の多さ以外に、オキナワモズクの特徴としては、フコイダンを抽出しやすいといったことが挙げられます。

フコイダンには、コレステロールを排出したり、がん細胞に抵抗力を強める作用があります。
もずくには、がん細胞の活動を抑える働きのあるセレニウム、そのセレニウムを助けるビタミンEを含んでいるので、がん予防に最適です。

モズクは全国市場の90%以上を占める沖縄の特産品で、沖縄長寿を支える健康三大食品(豚肉、豆腐、モズク)としても広く知られてますね。

生もずく


モズクはもともと好きでよく食べていましたが、沖縄の生モズクを食べるようになってからは、ずっとこちらをいただいています。太くプリプリっとした食感、コリコリッとした歯ごたえがあって美味しいですし、味付けも塩蔵もしていないものを選んでいるので、そうめん、スープ、天ぷら、卵焼き、サラダ、ぞうすい、あんかけ料理などなど・・・和洋中、色々アレンジできて重宝しています。

ぬるネバづくしヘルシー麺

※生もずく、おくら、山芋、納豆で、フコイダンたっぷりのヘルシー麺。
  旬のお野菜と一緒に、さっぱりと・・・

もずくのピリ辛つくだ煮

※生もずく、しいたけ、キクラゲ、調味料(しょうゆ・酒・みりん・酢・かつお粉・唐辛子)
  生姜のしぼり汁や柑橘系のしぼり汁を加えても美味しいです


 もずくの酸辣湯(サンラータン)
トロ〜リ熱々!もずくの酸辣湯 
※写真は細もずくですが、もちろん太もずくでも!

 ヤングコーンとオクラのもずく酢和え
ヤングコーンとオクラのもずく酢和え 


ひらめき 「フコイダン」を含む食品でインフルエンザ予防!
ひらめき ニオイ成分を無臭化?「フコイダン」

| Yukiyo | Healthy Foods & Dishes | 19:04 | comments(3) | - |
ハマグリで解毒作用促進!

明日はひな祭りですね。

ひな祭りには、「うしお汁」など、蛤をいただきますが、ひな祭りに食される蛤の量は、1日で、約1000t…年間の約10%の蛤が日本中で食べられるのだそうですよ。

蛤

「ハマグリ」という言葉は、浜辺にあり、栗と形が似ていることから「浜栗」と呼ばれたことに由来するとの説があります。

また、少年などが非行に走ることを「ぐれる」という言葉の語源も、はまぐりに由来しているのだそうです。
「はまぐり」の倒語として「ぐりはま」という言葉が生まれ、食い違って合わないことを意味するようになり、これが「ぐれはま」に変化し、さらに「ぐれ」と略されるようになり、この「ぐれ」が動詞化したものが「ぐれる」…なのだそうです。

蛤は2月〜4月…今がまさに旬!
コハク酸・グルタミン酸・アラニン・グリシンどのアミノ酸系の旨み成分でこれらがバランス良く含まれています。

低脂肪でコレステロールが少なく栄養豊富です。 血圧やコレステロールを下げ、肝機能を高め解毒作用を促進する働きのあるタウリンを多く含んでいて、貧血予防、肥満防止、生活習慣病対策、免疫力アップに最適な食材です。

粘膜を保護するビタミンB2、ヘモグロビンを増加させ貧血の予防になるビタミンB12、骨や歯の発育を促進させ骨粗鬆症の予防になるカルシウム、味覚障害を予防する亜鉛なども多く含んでいます。

何だか女性に嬉しい食材ですね
ひな祭りに限らず、チャウダー、焼き蛤、鍋もの、酒蒸し、佃煮など…色々楽しみましょう!

どんな調理法でも、汁まで残さずいただいて、しっかり栄養をとりましょう

 

| Yukiyo | Healthy Foods & Dishes | 02:19 | comments(0) | - |
うなぎ料理

明日は土用の丑の日ですね。うな重や、うな丼、ひつまぶしなどを食べる方が多いと思います。月曜日なので、この土日にご家庭で…という方も多いかもしれませんね。

ご家庭では蒲焼きを使って、う巻やうざくの他、茶碗蒸しに入れたり、ちらし寿司に入れたり、煮物に加えたり…色々アレンジしてもいいですね。
特にうざく(一口大に切った蒲焼と、小口切りにしたきゅうりの酢の物)は、さっぱりして食べやすく、うなぎのビタミンB1と酢のクエン酸が疲れを解消してくれるので、夏バテ防止にオススメです。


他にこんな食べ方も・・・

 うなぎのスタミナ炒め

以前、ある冊子の、「男の料理専科」というページでご紹介したお料理です。
にんにくの芽と赤ピーマンをプラスして…スタミナUPや夏風邪の予防に◎です。
にんにくの芽に含まれるアリシンはビタミンB1と結合してアリチアミンになります。アリチアミンはビタミンB1を効率よく吸収できるだけでなく、ビタミンB1の生体内利用を高めます。赤ピーマンのビタミンCもプラスして・・・
ピリ辛に仕上げて…ビールにもご飯にも合いますよ。



 豆腐とうなぎの蒸しもの

いつものかば焼きをあっさりと上品に・・・
オクラのかわりに枝豆でも夏らしくていいですね。
作り方は『 かわいいタジン鍋 野菜たっぷりヘルシーレシピ78 』の48ページをご参照下さいね!


うなぎには、ビタミン(A・B1・B2・D・E)、ミネラル(鉄・亜鉛・カルシウム)、DHA、EPA、コラーゲンなど身体に大切な栄養素が豊富に含まれています。
ビタミンB1は水に溶けやすく、熱によって失われやすい性質をもっているため、夏になると汗と共に流れ出しやすくなります。ビタミンB1は 神経や筋肉の働きを助ける役目をしているので、不足すると疲れやすく、夏バテと呼ばれる症状が出てくるだけでなく、情緒不安定や手足のしびれなども起こることもあります。
ウナギに含まれるビタミンB1が疲労物質の乳酸を排除して、疲れを緩和し、ビタミンAが体の免疫力を高めてくれます。
うなぎの脂肪の量は100g中約24gと多めですが、魚の脂肪は良質で、DHAやEPAが豊富な不飽和脂肪酸ですので、悪玉コレステロールを減らしたり、血液をサラサラにしたり、中性脂肪を減少させ、動脈硬化をはじめとする生活習慣病を防ぎます。

暑い日が続いていますが、熱中症対策をし、スタミナをつけて、元気に夏を乗り切りましょう

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かわいいタジン鍋 野菜たっぷりヘルシーレシピ78
かわいいタジン鍋 野菜たっぷりヘルシーレシピ78 By Yukiyo
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| Yukiyo | Healthy Foods & Dishes | 12:05 | comments(7) | - |
タコのマリネ



タコのマリネです。
タコに含まれない、ビタミンCやカロテンを多く含む野菜などと組み合わせると、美容効果がUPするので、ビタミンCやβカロチンが豊富なパプリカと組み合わせてみました。
ビネガーのきいたさっぱりしたマリネ液で…。

真ダコは4〜8月…これから夏にかけてが旬です。(ミズダコは初夏、イイダコは冬〜春が旬)

タコを食用とする国は、主に日本・韓国・イタリア・スペイン・ギリシャなどで、それ以外の国ではあまり食用としません。日本は消費量が多く、世界のタコ消費量の約6割を占めています。国内では、関西が上位を占めています
ちなみに、北海道では「タコの頭」が売られているそうです。

タコは、たんぱく質が良質で、脂肪が少なく低カロリーなので、ダイエットに適した食材です。独特のうまみはベタインです。ナイアシンビタミンB2・E亜鉛・鉄などのミネラル類、遊離アミノ酸のタウリンを含みます。

タコのぬめりや臭みは塩もみをすることできれいにとれます。新鮮なものは、刺身やタコしゃぶにするといいですね。
一般に、茹でてから刺身・すし種・酢の物・煮物・マリネなどに使いますが、タコは特有の筋肉組織を持ち、加熱によって筋肉組織が硬くなりやすいので、調理をする時は、歯ごたえをいかしつつも、やわらかく調理しましょう。

スーパーなどで販売されているタコの刺身は、色を良くする添化物が使われていることがありますので、表示は要チェックです

タコは鮮度が落ちやすく、腐敗の判別が難しいため、食中毒を起こしやすい魚介ですので、購入したらなるベく早めに使い切るようにしましょう。乳白色になり、粘りが出たり、皮がはがれているものは鮮度が落ちているので避けましょう

 動脈硬化を予防する旨味成分

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| Yukiyo | Healthy Foods & Dishes | 14:46 | comments(6) | - |

 





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