![]() 2011.08.14 Sunday
お盆ですね。
私はずっと東京(今は神奈川ですが)なので、「お盆」は7月なのですが、全国的には8月の旧盆(月おくれ盆)が主流ですね。 お盆のお供えもの(五供)は、香・花・灯燭・浄水・飲食です。 飲食は、毎日家族が食べるものと同じものを家族の食事の前にお供えする仏前と故人の命日や法事のときにお供えする霊供膳(精進料理)があります。 いずれにせよ、必ず食べられる状態でお供えし、あまり長い時間お供えしっぱなしにしないで、下げるようにしましょう。 ![]() きゅうりは馬、なすは牛を指します。 13日に先祖の霊が家に帰ってくるので、道中が暗くないように「迎え火」を焚き、早く帰ってこられるように早馬に見立てたきゅうりを供えます。 16日に先祖が帰るときは「送り火」を焚き、ゆっくりと引き留めたい気持ちをこめて、歩みののろい牛に見立てたなすを供えます。 他にも「ご先祖さまは馬の背に乗って、荷物は牛の背にのせて」など諸説あります。 「お盆」は仏教行事ですので、本来、お盆料理は本膳料理の作法に則った、精進料理になります。お盆料理は「二汁五菜」。 本膳に一の汁、膾、坪、香の物、飯を、二の膳に平、猪口、二の汁、別皿に焼き物または揚げ物を供します。 [ 一の汁 ] 味噌仕立て [ 膾(なます) ] [ 坪(つぼ) ] 胡麻豆腐等の前菜 [ 香の物 ] [ 飯 ] [ 平(ひら) ] 海・山・里の5種類位の煮物を平たい蓋付きの椀に盛り付けます [ 猪口(ちょく) ] 酢の物・和え物 [ 二の汁 ] 清汁 [ 皿 ] 焼き物、揚げ物等 ※なますは、「鱠」または「膾」と二種類の漢字がありますが、魚を使った鱠と野菜中心にした膾と区別しています。小鉢か小丼に盛り付けます。 ![]() ![]() |